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2016年09月01日 NEW

【コラム】進化する防災食の考え方

防災の日に防災食を考える

防災の日の食事について

皆さん、本日9月1日は防災の日です。
「防災」の考え方は、阪神淡路大震災、東日本大震災などの経験を経て
日々進化しています。

昔は防災食は、いかに長持ちさせるか(賞味期限を長く保てるか)?が
商品開発に最重要とされていて、肝心の「おいしさ」「食べやすさ」「栄養」
については考えられていませんでした。
ですが、最近の防災食は従来の長持ちすれば優秀な防災食である
という考え方からは変わり、災害時の非常時にも食べる側の精神面を
食でフォローできるような、おいしさはもちろん、火や水がなくとも
温かい状態で食べれられる技術などが取り入れられ、防災食も進化をとげています。

防災食は非常時だけの食事ではなく
平常時も美味しく食べれる食事であることが
最近の防災食の常識です。

ホリカフーズ株式会社の1日分の防災食です。 発熱剤がセットになっているので、温かい状態で食べられる優れもの!

防災の日とは

防災の日(ぼうさいのひ)は、日本の記念日です。
「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、
広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての
認識を深め、これに対処する心構えを準備する」こととする。とされています。


毎年9月1日を中心として「防災思想の普及、功労者の表彰、
防災訓練等これにふさわしい行事」が実施される日で
「防災の日」を含む1週間を防災週間として、
様々な国民運動が行われています。

みなさんのお住まいの地域でも、9月のこの時期になると
防災に関するイベントが行われているはずです。
地域での防災イベントをはじめ、何より身近な家族と一緒に
非常時の避難場所や連絡がとれなくなった時の連絡手段などを
事前に相談しておくといいですね。




防災食(レスキューフーズ)

≪災害時の食事とその改善点≫

災害時に避難所などで支給される食事は、
おにぎりやパンなどの炭水化物が中心となります。
火や水が圧倒的に不足している非常時には仕方のないことですが
この食生活が1週間・2週間と続いてしまうと
通常に比べ、炭水化物以外の栄養素が不足してしまいます。

まず、肉や魚、卵、大豆製品から摂れるたんぱく質を「はじめ
野菜や果物から摂れるビタミン・ミネラルは時間の経過とともに必ず
不足して欠乏症を起こすリスクも高まってしまいます。

まずはごはん・パンなどの元気の源、炭水化物の摂取はもちろん
大切ですが、仮に避難生活が長くなった時を想定して
防災食を備蓄しようと思った場合
①主食(ごはん・パン・麺など)
②主菜(肉・魚・卵・大豆製品など)
③副菜(野菜など)
この3つが摂れるように備蓄をすることが推奨されています。

公的な機関が公表している
避難所における食事提供の目標とする栄養素は下記の通りです。

(1歳以上、一人一日当たり)
エネルギー:2,000kcal
タンパク質:55g
ビタミンB1:1、1mg
ビタミンB2:1、2mg
ビタミンC:100mg

栄養素の数値を言われても、栄養の専門家でないと何をどのくらい?の
目安量がわからないと思いますので、
次回、身近なコンビニでこの条件を満たす食材を集めご紹介します!

また、非常食をどのくらい備蓄すればいいのかを簡単に計算できる
「非常食簡易計算ツール」などもありますので
こちらも参考までに試してみて下さいね。