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2016年09月06日 NEW

【コラム】食品表示法について

食品成分表示の改定ポイントです。

どんな法律なの?私たちにどう関係するの?

2015年4月1日、食品表示法が施行されました。
新法は、現行の法律(JAS法、食品衛生法、健康増進法)
の義務表示の部分を一つにしたもので、一元化にあたって、
消費者庁はより安全でわかりやすい表示を目指して、
現行制度の見直しを行いました。

さらに、新法のもとで機能性表示食品制度も導入されます。

新法の大きなポイントは、加工食品の栄養表示が義務化されること。
ナトリウムの表記も食塩相当量に変わります。
他にも一括表示欄の表示項目が細かく見直され、製造所固有記号、
アレルギー表示、原材料と食品添加物の区分などのルールが変更
されます。

食品表示表ガイドブックです。

私たちのくらしに与える影響はどうでしょうか。
このように細かい変更はありますが、食品表示の
対象範囲や項目、文字の大きさはこれまでどおりです。

栄養表示は義務化されますが、現状でも多くの商品で
自主的な表示を見かけます。
注意深く見なければ新しい表示はどこが変わったか、
気づかないかもしれません。


一方、食品事業者は大変です。
新法に対応するため、ほとんどの食品でパッケージの改版が必要になります。
コンビニ弁当などに貼られたシールのラベルも、
これ以上文字は小さくできませんのでシール面積を増やす
ことになるでしょう。

加工食品等の新ルールへの経過措置期間は5年(生鮮食品は1年半)あり、
徐々に新ルールへと移行していくことになります。

新しい表示になって、商品によっては情報量が増えて
狭いスペースにぎっしりと表示され、わかりにくくなった
と感じることもあるでしょう。

それでも、食品表示は事業者と消費者をつなぐ大事な情報伝達手段です。
消費者も表示からの情報を読み取って、安全で適切に活用できるよう
消費者力を身につけていきましょう。