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2016年09月29日 NEW

【コラム】市販の防災食の栄養成分値

市販の防災食1食分~朝食例~

市販の防災食1食分~朝食例~

朝食メニュー
・おかゆ200g1缶全量
・みそ汁160g1缶全量
・とりそぼろ(ごま風味)70g1缶全量

朝食合計栄養価
エネルギー:327kcal
たんぱく質:19.3g
脂質:10.9g
炭水化物:37.6g 
食塩相当量:3.3g

市販の防災食1食分~昼食例~

市販の防災食1食分~昼食例~

昼食メニュー
・白いごはん200g1パック全量
・ビーフカレー180g1袋全量
・ポテトツナサラダ105g1缶全量

昼食合計栄養価
エネルギー:694kcal
たんぱく質:11.4g
脂質:23.9g
炭水化物:108.5g 
食塩相当量:3.2g

市販の防災食1食分~夕食例~

市販の防災食1食分~夕食例~

夕食メニュー
・栗五目ごはん200g1缶全量
・ウインナーと野菜のスープ煮g160袋1缶全量
・鶏肉うま煮75g1缶全量

夕食合計栄養価
エネルギー:466kcal
たんぱく質:18.6g
脂質:11.1g
炭水化物:73.0g 
食塩相当量:4.1g




防災食1日分合計栄養価
エネルギー:1487kcal
たんぱく質:49.3g (PFC比13%)
脂質:45.9g (PFC比27%)
炭水化物:219.1g (PFC比59%)
食塩相当量:10.6g

※栄養成分は、(株)ホリカフーズ公式数値です。

避難所における目標とする栄養の参照量
(1歳以上、一人一日当たり)によると
エネルギー:2000kcal
たんぱく質:55g
とされています。

この基準と照らし合わせると、不足はしていますが、
災害時のような緊急時には、活動量も減りますし、
最低限必要な量としては、質量ともに十分であり、
さらに、三大栄養素(たんぱく質P、脂質F,炭水化物C)
の比率としては、大変優れています。

この防災食のエネルギー量は、50~69歳以上の男性の基礎代謝量を満たし、
全年齢の女性の基礎代謝量も満たしています。

基礎代謝量とは、生きていくために最低限必要とされる
エネルギー量のことです。

これだけ食べても、これしか食べないと…
人によって受ける印象は異なると思いますが、
ふだんの食事を考えたり、防災食の用意をする上で、
これらの数値が何かのヒントになり、改善の糸口に
なってくれたら嬉しいです。

すべてが数字で片付けられるものではないけれど、
数値で見ると、物事が客観的に見られ、
判断材料の一つとなるのは事実のようです。