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2016年10月06日 NEW

【コラム】野菜の色と栄養価、焼きそばで実験!!

A:焼そばに入れる9種類(野菜7色)の材料 野菜合計250g(各35gずつ、海苔のみ5g)、肉100g

食卓がカラフルになると栄養バランスが整う?

今回使用の野菜7色リスト
赤:にんじん35g、赤パプリカ35g
(注目の栄養成分:カロテン、カリウム、ビタミンC等)
黄:黄パプリカ35g
(注目の栄養成分:カロテン、カリウム、ビタミンC等)
緑:ピーマン35g
(注目の栄養成分:カロテン、カリウム、ビタミンC等)
白:玉ねぎ35g
(注目の栄養成分:硫化アリル、カリウム等)
紫:紫玉ねぎ(別名レッドオニオン)35g
(注目の栄養成分:アントシアニン、カリウム等)
黒:のり5g
(注目の栄養成分:カルシウム、ビタミンA、ビタミンB群等)
茶:まいたけ35g
(注目の栄養成分:βグルカン、食物繊維、ナイアシン、ビタミンD等)

よく、色どりを良くすれば、自然と栄養価がアップする!
と言われますが、それって本当?!

それぞれの食材の色は、食材自身がさまざまな
ストレスから身を守るために身につけた力だと
いうことがわかっています。

レストランなどで、色どりに添えられているパセリやクレソンなど、
皆さん召し上がっていますか?
これらも飾りではなく、少量でも、ものすごい栄養価をもっています。

どの食材も、酸化というダメージから自らを守る
抗酸化力や抗菌力を備えています。
食材に秘められたこれらの力を持つ物質を
「ファイトケミカル」と呼びます。

皆さんどこかで耳にしたことがあるでしょうか?
そしてこれが、ビタミンやミネラルなどの栄養素と
同じくらいに老化を抑制し、さまざまな効果効能を
私たちの体にもたらしてくれるのです。

B:焼きそばに入れる3種類(野菜1色のみ)の材料 野菜合計250g(もやし200gずつ、玉ねぎ50g)、肉100g

野菜の種類の違いで栄養価が変わる?

本当に野菜の種類を増やしただけで
栄養価が上がっているのでしょうか?
実際に作って実験してみましたー!

さっそく計算してみましょう!!!
(麺、ソース、油、肉、野菜の重量はどちらも同一、
野菜の種類を変えただけの比較です。)
A:7色の野菜で作った焼きそばと、B:1色だけの野菜で作った焼きそばでは、
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量では、ほぼ差は
ありませんでしたが、食物繊維(水溶性、不溶性とも)、ナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウム、β―カロテン、
ビタミンB1、B2、葉酸、ビタミンCとも、
A:7色の野菜で作った焼きそば(カラフルな方)が、
B:1色だけの野菜で作った焼きそばを
上回っていました!

特に、食物繊維3.4g→7.0g(約2倍)、
カリウム453mg→860mg(約2倍)、
ビタミンB2 0.2→0.4(2倍)、
葉酸92µg→188µg(約2倍)、
ビタミンC21mg→157mg(約7倍!)、
β―カロテン6.5µg→4190µg(約645倍!!!)

すごいですね~。
単色(色が少ない)の食事では、ファイトケミカル
(肥満抑制効果もあると言われています。)の恩恵が
受けられないだけでなく、栄養バランスも偏りが出てしまい、
身体の機能をフルに発揮することが難しくなってしまいます。

7色の野菜で作った焼きそばと1色だけの野菜で作った焼きそば

単品ダイエットは太る?!

「リンゴだけ」、「ヨーグルトだけ」「こんにゃくだけ」
「パンだけ」というような単品ダイエットでは、
逆に脂肪を溜め込み、太るための食生活をしているようなものなのです。

「でもこんなにいろいろな種類の野菜を買えないよ」、
「調理の手間がかかる」、「食費が高くつく」
「面倒…」そうですね。わかります^^

でも、今気をつけないと、将来病院通いをし、
毎日薬を飲む生活になってしまうかも?
と考えると、大切な身体と食事に気を配るのは、
必要な投資だと考えます。



栄養価を考えて食事をするのは、難しいので、
まずは色どりをよくする!というわかりやすい
工夫をしてみましょう。

例えば卵かけごはんに海苔とごまと桜エビをプラスする、
市販のスープに豆腐とワカメと冷凍ほうれん草をプラスする
コンビニでご飯を買うときに、カラフルなサラダを追加するなど、
出来ることから始めてみませんか?

カロリー計算・栄養価計算センターでは、
飲食店様が、現在出しているメニューを計算し、
さらにバランス、味をよくするためのお手伝いも可能です。

気になった方は、お気軽にお問い合わせ下さい。