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2016年12月06日 NEW

【コラム】見えない塩に要注意

見える塩、見えない塩

私たちが摂取する食事の中には、調味料として添加する食塩の塩化ナトリウム(見える塩)ともともと食品に含まれているナトリウム(見えない塩)があります。10月4日のコラムでも、ナトリウムと食塩相当量の違いについて取り上げました。

見えない塩も、食塩中のナトリウム量を食塩に換算して食塩相当量となります。(詳しく知りたい方は…10/4のコラム参照!)
そのため、実際に塩をふりかけていなかったり、食べて「しょっぱい!」と感じなかったとしても、思った以上に食塩がとれてしまうのです。

実際は何にどれ位含まれているのでしょうか?!

クロックムッシュ

食品そのものにも含まれる食塩

食塩は、思いがけない食品の中に意外にも多く含まれている場合があります。
その代表として上げられるのが、主食となるパンや麺類などです。

★食パン6枚切り1枚      0.8g
★スパゲティ(ゆで) 1食(250g) 1.0g
★うどん(ゆで)   1食(220g) 0.7g  
★中華麺(ゆで)   1食(220g) 0.4g

日本食には欠かせないごはんは、0gです。
もちろん、主食だけを食べるわけではありませんので、ごはんの食塩がゼロだからといって油断は禁物です。
さらに、これらの主食と組み合わせてよく食べる食品はどうでしょうか?

★梅干(塩漬) 1個(10g)           2.2g
★ベーコン  1枚(20g)           0.4g
★ロースハム 1枚(20g)           0.5g
★プロセスチーズ (スライスチーズ1枚20g)  0.6g 
★かまぼこ  厚さ1cm(15g)         0.4g
★焼き豚   1枚(20g)           0.5g

例えばよくある組み合わせを考えてみると…

★ごはん+梅干1個        2.2g
★スパゲティ+ベーコン2枚    1.8g
★食パン1枚+ハム1枚+チーズ1枚 1.8g
★うどん+かまぼこ2枚      1.5g
★中華麺+焼き豚2枚       1.4g

一見すると梅干だけが高い様に見えますが…意外とそうでもありません。

また、梅干はしょっぱくてたくさん食べられないですが、ハムやチーズ、かまぼこは何枚も食べれられてしまうのではないでしょうか。
梅干しは誰でも「しょっぱくて食塩量が高い」イメージがあるので、食べすぎは控えると思います。あまりしょっぱいと感じないから食塩量はあまりないだろうと油断して何枚も食べてしまえば、結果的には梅干しと同じ位の食塩を取ってしまうことになります。

パンや麺類は食品そのものにも食塩が含まれることを考えると、具材や調味料との組み合わせやバランスには、より注意や工夫が必要です。

ごはんと梅干

工夫次第で食塩は減らすことができます。

漬物や味噌、しょうゆなど、日本食に欠かせないものは「しょっぱいもの」が多いです。
「これがあればごはん3杯はいける!」という食品が、ご飯大好きな日本人であれば必ずあるのではないでしょうか。
食品自体の食塩量が多くても、食べる量が少量であれば食事全体の食塩量は減らすことが出来ます。全てのおかずが薄味だったら物足りないかもしれませんが、一品はしっかり味がついたものがあると、満足できるものです。

食塩量を減らす工夫はさまざまですが、まずは見えない塩があるということを意識することが大切なのではないでしょうか。

カロリー計算・栄養価計算センターでは見える塩も見えない塩も、しっかりと計算いたします!