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2016年12月16日 NEW

【コラム】カロリーとエネルギー

脂肪燃焼?!

カロリー、エネルギーって何?

カロリーが高い、カロリーが気になる、カロリーを減らすと言いますが、そもそもカロリーって何だろうと思いませんか?

カロリーとよく一緒に使われるのが「エネルギー」
「エネルギー」は、栄養素ではありませんが、あらゆる生命活動に不可欠です。
食品成分表にも、一番最初に出てきます。
呼吸や、血液循環など、体の中のさまざまな現象は化学反応によって成り立っていますが、それぞれの化学反応にエネルギーが利用されます。人間は、そのエネルギーを食べ物を消化することによって得ています。

そしてカロリーとはその「エネルギー」の単位です。
「カロリーが高い」は正確にはその食品が持つ「エネルギーが高い」ということになります。

普段良く目にするものは○kcal(キロカロリー)と書かれていることが多いのではないでしょうか。
これは、1km=1000m と同じで、キロというのは1000倍という意味。
1kcal=1000cal ということになります。

ごはん150g(茶碗に軽く一杯)は約250kcalですが、これは25万カロリーであり、非常に桁数が多くなってしまいます。そこで、食品のエネルギーを表す際には、通常は
kcal(キロカロリー)が単位として使用されます。

1カロリーとは

1カロリーがどれぐらいのエネルギーかというと?
「1gの14.5度の水を15.5度に、つまり温度を1度上げるために必要なエネルギー」と定義されています。

エネルギーの単位は一つではありません。
食品においては、普段あまり食品で目にすることは少ないかもしれませんが、食品成分表にはkJ(キロジュール)も記載されています。

1kcal=4.184kJであり、国際的にはこちらが用いられることの方が多いようです。

海外の食品に「400kJ」と書かれていたら、実際は約100kcalということになりますので、少し頭に入れておくと便利かもしれません!

食事はバランス良く

適切なエネルギーの摂り方

エネルギーは摂りすぎてはいけない、高いものは良くない、とされがちですが…単純に摂り過ぎなければよい、また逆に満たしていれば良いというものではありません。
エネルギーになる栄養素は一つではなく、どの栄養素からエネルギーを摂るか、ということも重要になってきます。

その栄養素とは、脂質、たんぱく質、炭水化物(糖質)の3種類。この栄養素は三大栄養素とも言われ、身体の主要な構成物質でもあります。

これらの栄養素がどの位のエネルギーになるかというと?

・脂質    1g=約9kcal
・たんぱく質 1g=約4kcal
・糖質    1g=約4kcal

それぞれ生み出すエネルギー量が違うのです。
この数字を「エネルギー換算係数」と言い、食べ物に含まれるたんぱく質、脂質、炭水化物の量がわかれば、そのエネルギー量を計算することが出来ます。(※換算係数は、食品によって多少の違いはあります。)
例えば…サラダ油100gの成分は脂質100g  サラダ100gのエネルギーは約900kcalとなります。

数字だけ見ると、脂質は効率が良い!と思うかもしれませんが、理想の比率というものがあります。
この比率は、それぞれの英語の頭文字、P(protein)、F(fat)、C(carbohydrate)をとり、PFC比率(エネルギー産生栄養素バランス)と言われています。P:F:C=15:25:60(%)が良いとされています。

             ※参考文献:栄養素の通になる第4版・女子栄養大学出版部


「この食事…PFC比率はどうなっているんだろう?」
そんな時も是非カロリー計算、栄養価計算センターにご相談ください♪