お知らせ

2016年12月22日 NEW

【コラム】サラダのドレッシングの油はどれぐらい?

サラダには欠かせない、ドレッシング

ドレッシングと油の付着率

サラダには欠かせないドレッシング。今は市販品にも沢山の種類があり、選ぶのにも迷ってしまいます。また、健康のために手作りする方もいらっしゃるかもしれません。

サラダ自体はヘルシーなイメージがありますが、ドレッシングをかけすぎるて、油を知らないうちに多くとってしまってる方も多く見受けられます。

そんな時に役に立つのが「付着率」という考え方。
ドレッシングをかけすぎて残ってしまった、ということはよくあると思いますが、使用したドレッシングのうち実際にどれ位の油が口に入るのか、その割合を示したものが、「付着率」です。

さまざまな種類のドレッシング

11/28コラム「一番ヘルシーな揚げ物はどれ?」で取り上げた吸油率もそうでしたが、この付着率も、さまざまな要素によって変わってきます。

①油と酢の割合
酢:油の重量比
A 1:3(油の割合が多いドレッシング)・・・付着率 75%
B 1:1(酢と油が半々のドレッシング)・・・    69%

※完全に水気を切って3cm角に切ったレタス100gに、A、Bのドレッシングをそれぞれ大さじ1かけた場合の付着率。

上記の条件では、エネルギー量では23kcalの差が出ました。
油の多いドレッシングほど、油はよく付くということになります。
 
②切り方
形や切り方で比べるとどうでしょうか。

・ごく細い千切り・・・84%
・普通の千切り・・・81%
・3cm角にちぎる・・78%
・3cm角に切る・・75%
                        ※全てレタス

かさの大きい(軽くて凹凸のある)材料ほど、油が付きやすいようです。

③調味の順番
・油→酢の順番・・・75%
・酢→油の順番・・・78%

※3cm角に切ったキャベツ100gに調味料をかけた場合で比較。

水気のある野菜に油をかけると、水気のない野菜にかけるよりも、油の付着率は高くなります。

材料の水分はよくきりましょう

付着率を下げるポイント

≪付着率を下げるポイント!≫
・油の割合の少ないドレッシングにする。
・水分をよく切る。
・切り方を工夫する。(大きく切った方が、油はつきにくい)
・酢と油が別の場合は、油を先にかける。

付着率の特徴を上手に利用すれば、サラダをよりヘルシーにすることができます。

油の割合を少なくしたい場合は、油の風味を強調するため、風味や香りの強いオリーブ油を使うのもおすすめです。また、芳香のあるレモン汁や、果物のすりおろしなどで香りや味を補うと、酢の酸味も和らぎ、ドレッシングの量も増やすことができます。

そんなご相談も、カロリー計算、栄養価計算センターにおまかせください!

※出典:調理のためのベーシックデータ第4版(女子栄養大学出版部)